神話のふるさと宮崎

神話の源流 〜 はじまりの物語

神話旅 其の7

天孫降臨・天岩戸伝説〜神々の息づかいが聞こえる里〜

高千穂

荒ぶる神のスサノオノミコトの乱暴、狼藉にたまりかねた姉のアマテラスオオミカミは、洞窟の天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまいます。困った八百万の神々は、なんとか太陽神を外に出そうと、策を練って天岩戸の前で宴を開催。その楽し気な声が気になったアマテラスが、外の様子をそっとうかがった瞬間に、力自慢のタヂカラオに岩屋の戸をほおりなげられ、世界に光が戻ります。一方スサノオは高天原を追われ、地上の世界・葦原の中つ国に降り立ちます。時は流れ、アマテラスが孫のニニギノミコトを呼び、葦原の中つ国に降りて国を治めよと命じ、天降りする物語が天孫降臨です。神々の伝説に出てくる地名が各地に点在する高千穂。土地に伝わる伝説をたどると、神々の息づかいさえ感じられます。

県内でも人気のパワースポット 神々の里と言われ、神秘と自然に包まれた町。神々の物語の舞台といわれる場所を訪れると、どこか不思議な力が溢れているような気がします。

高千穂・日之影 神話旅エッセイ

モデルコース

スタート

延岡北方道路蔵田交差点から車で約30分

くしふる神社徒歩10分

荒立神社車で約11分

天岩戸神社徒歩13分

天安河原車で約20分

高千穂神社
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二ニギノミコトが天降った聖地 くしふる神社

アマテラスオオミカミから命を受けた、孫のニニギノミコトが、高天原から三種の神器をたずさえて最初に降りた地が、くしふる峰だったといわれています。古事記にも「日向の高千穂のくしふる峰に天降りまし…」と記されています。もともとくしふる峰をご神体として崇めていましたが、社殿建立を求める声が多くなり創建された神社。武神として信仰厚いタケミカヅチノミコトを祀ることから、毎年秋季大祭では奉納相撲が行われています。

天真名井(あめのまない) 天孫二ニギノミコトが天降った際に、地上に水がなかったため、アメノムラクモノミコトが再び天上に上がって、水種を移されたと伝えられます。ケヤキの根元から今も水が湧きだしています。

高天原遥拝所(たかまがはらようはいじょ) くしふる神社の南に連なる小高い丘の上にあります。ニニギノミコトが地上に降り立った際に、同行した神々がこの丘の上に立って、高天原を遥拝したと伝えられています。

二上神社(ふたがみじんじゃ) 男岳、女岳の二つの岳が一つになっていることから二上山と呼ばれ、「日向風土記」に天孫降臨の峰として伝えられます。その山の中腹にあり、898年に現在の地に社殿が建立されたといわれます。

ニニギノミコトの案内を務めた夫婦の宮 荒立神社

ニニギノミコトが天降った際に、立ち往生していると高天原から地上の国までの道を照らす神様が現れました。それがサルタヒコです。天降りの際に二ニギについていたアメノウズメが、その神様の名を問うとサルタヒコノミコトと名乗り、道案内をするために現れたといいます。この出会いがきっかけで、アメノウズメはサルタヒコの妻になります。2神が結婚した際に、荒木を使って急いで宮居を作ったため荒立宮と名付けられたといわれています。

吾平山稜 神武天皇の父であるウガヤフキアエズノミコトの御陵墓として伝えられています。毎年4月に祭典が行われています。付近一帯には、縄文時代後期の陣内遺跡をはじめ、円墳、横穴墓があります。

四皇子峰 神武天皇とその兄弟神4皇子の生誕の地として伝えられ、御陵があります。4皇子のなかでミケイリノミコトだけ東征に出発した後に高千穂に帰ったとされ、鬼八退治の伝説が残されています。

神隠れした際の岩戸をご神体に祀る 天岩戸神社

天岩戸に閉じこもってしまったアマテラス。困った八百万の神々が練った策が、天岩戸の前での宴です。アメノウズメの舞に神々は笑い、にぎやかな声が天岩戸のなかまで聞こえます。外の様子が気になったアマテラスが、そっと外をのぞいた瞬間に、タヂカラオが岩屋の戸をほおりなげ、世界に光が戻りました。その天岩戸と呼ばれる洞窟を御神体としてを祀る神社。お祓いをしてもらった後、遥拝所から西本宮の天岩戸を参拝できます。東本宮はアマテラスオオミカミ、西本宮は天岩戸をご神体としています。

天岩戸の湯 岩戸地区をのぞむ高台にあり、手力雄の湯、鈿女の湯という神楽にちなんだ二つの大浴場があります。お風呂上りにはくつろぐことのできる休憩所があり、併設する温泉茶屋で食事もできます。

八大龍王水神社 観世音菩薩の守り神とされ、水上様として崇拝されています。水を司る神として、願いを捧げられてきた水神様ですが、近年では勝負事や社会的成功を祈願する人も多く参拝しています。

神々が集い会議をしたといわれる 天安河原

天岩戸に隠れてしまったアマテラスを、なんとか再び外に出す方法はないかと、八百万の神々が集って、策を練る会議をしたのが天安河原といわれています。天岩戸神社から岩戸川沿いに設けられた遊歩道を歩いて行くとたどり着き、河原の奥にある洞窟は「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」ともいわれています。窟の全面にひろがる岩戸川の岸辺一帯に、訪れた人々が願いをこめて積んだ小石がならび、神秘的で幻想的な雰囲気を一層引き立てます。

常光寺の滝 祖母山から湧出する自然水が作りだす落差37mの荘厳な滝。「長寿の滝」「白糸の滝」ともいわれており、流れ落ちる水と岩肌の色が見せる、四季折々の表情を楽しめます。

岩戸坂弁財天 七福神の一人、弁財天を祀り、天岩戸神社から下野地区につながる広域道路の岩戸坂トンネル手前に位置します。ケヤキやタブなど8種類の樹木がからみあったご神木があります。

ミケイリノミコトと鬼八の伝説がねむる 高千穂神社

ミケイリノミコトは神武天皇の兄。東征の際に本隊と離れてしまい高千穂に引き返しますが、戻ると鬼八という悪者が里を荒らし、人々を苦しめていたため退治に乗り出します。伝説には、鬼八は一度切られても簡単には死なず、頭と胴と手足を3つに切り離してようやく退治することができたといわれています。日向三代とミケイリノミコトをはじめとする10柱の神を祀るのが高千穂神社。高千穂八十八社の総社として多くの参拝者が訪れます。

高千穂夜神楽 夜神楽の季節以外にも「高千穂の夜神楽」が楽しめ人気です。高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時より1時間、代表的な4番の神楽を公開。各集落の舞手が交代で奉納する本格的な舞を楽しめます。

国見ケ丘 神武天皇の孫タテイワタツノミコトが九州統治の際に立ち寄って、国見をされたという伝説が残る。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得した眺望を持つ展望所でもあります。

鬼八塚 ミケイリノミコトに退治された鬼八の胴塚といわれ、ホテル神州の前にあります。退治された後、早霜を降らせて農作物に害を与えるので、首塚、胴塚、手足塚を作って、霊をなぐさめたとされます。

おすすめ体験

  • 高千穂峡のボート 高千穂峡、日本の滝100選にも選ばれている「真名井の滝」。そのしぶきがかかりそうなほど近くまで滝を見上げることができ、川面から大迫力の柱状節理を見られる貸しボートが人気です。
  • あまてらす鉄道 平成17年に台風の影響で廃線になった旧高千穂鉄道の線路を利用。オリジナルのスーパーカートでの高千穂鉄橋往復や天岩戸駅往復の便があります。線路からの雄大な景色は圧巻です。
  • 九州オルレ「高千穂コース」 高千穂神社、高千穂峡、向山神社、丸小野茶園を散策する自然豊かな山間部のコース。自分の足で歩くことで、高千穂の自然と歴史の違った姿を発見することができます。
  • 国見ケ丘の雲海 標高513mの国見ケ丘は、雲海の名所として有名。秋の早朝、快晴無風の冷え込んだ日に見られます。霧が高千穂盆地やとりまく山々をおおい隠し、墨絵のような世界を目の当たりにできます。

おすすめグルメ

  • 高千穂牛 高千穂地区農協管内で生産、肥育された黒毛和牛で、日本食育格付協会が認める基準の肉質等級4等級以上のもの。さっぱりして甘みのある霜降りの牛肉は、町内のホテルやステーキ店で味わえます。
  • タカチホコロッケ 高千穂の新名物として注目。「『愛情』たっぷり安心安全で」「高千穂のうまみがぎゅっとつまった」「おいしい旅の『幸せ』を提供する」という3ヶ条をクリアした8店で提供しています。
  • 高千穂釜炒り茶 高千穂町のある西臼杵郡で、年間200トンが生産される釜炒り茶。煎茶よりも歴史が古く、九州の一部の地域でしか製造されていない、貴重なお茶です。すっきりとした香りが特徴。

※写真はイメージです。

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